先送りする心理②:先送りのさらに根深い意外な原因
先送りしてしまう別の理由

今日は、『先送りする心理/私たちはなぜ行動しないのか?』の続きのお話です。
ところであなたは、
「〇〇しないとやばい!」
とわかっているのに、気付けばスマホを眺めていたり、全く関係のない何かをしていることってありませんか?
フフフ、私はあります。とってもあります。
前回は、先送りの根本には恐れがあるとお伝えしました。
ですが、じつは、先送り(先延ばし)行動には、さらに根深い原因があるんです。
怠惰と完璧主義と・・・
先送りの本質をべつの言葉でいうと、
「心地よくなることを優先してしまう癖」と言い換えることができるかもしれません。
抵抗を感じることより、心地よくなれることをつい選んでしまうわけですね。
なんだか、よーく分かります。
心地よさ、快適さ、快楽を優先してしまう理由は、大きく次の2つが考えられます。
● 完璧主義
● 怠惰(なまけ)
まずはこのうちの、完璧主義についてお話しますね。
行動せず先送りしてしまう原因のひとつは完璧主義。
なんとなくイメージつきますか?
どんなことでも完璧にやりたいという無意識がどこかで働くため、
行動に移そうとすると動けなくなってしまうのです。
この場合、能力はまったく関係ありません。
仕事をやらなければいけないのに必要だからと本を読み始めたり、
まずは身体を鍛えなければ!と運動に行ったり、関係のないことをしたりします。
心当たりありませんか?
完璧主義な人は、本来やるべきことの代わりに、
別の「意味ある行動に思えるもの」をしがちです。
そうすることで「私は先送りなんかしていない」と納得しようとするんですね。
先送りには別の理由があった!
ところが、カルガリー大学の研究によると、先延ばし行動の原因は、「恐れ」や「完璧主義」だけではない、という結果があるようです。
これまでお話してきたことをひっくり返すようですが、
「恐れ」「不安」だけが原因ではないんですね。
ちょっと意外なのですが、先送り行動に関連しているのは、「衝動性」だというのです。
どういうことかというと・・・
衝動性が強い人は・・・
何かをするとき「恐れ」や「不安」を感じると、すぐに他のことをして紛らわしたい「衝動」に駆られてしまう。
衝動的にすぐに「やるべきこと」をするのではなく逆に不安が少ないことを先にやっちゃう、というわけなんです。
衝動性というのは、とくに長期間にわたっての先延ばしに、関わっているといわれます。
さらに研究では以下のようなデータがあります。
【衝動性が弱い人】
「恐れ」が大きくなると、行動をはじめる原動力になりえる。
【衝動性が強い人】
「恐れ」「不安」にうまく対処できない人が多く、違うことをして嫌な感情を取り除こうとする。
また衝動性の強い人が「不安」や「恐れ」を感じると、思考が一時的に止まってしまうことが、研究によりわかっています。
短期間ならまだしも、長期間にわたって先延ばしをしていると、日常生活だけでなく、人間関係や仕事などあらゆる面で問題がでてくる可能性がでてきますね。
先延ばし行動をやめる最初の一歩は、何かをしようとするときに「不安」「心配」を抱えていないか自問してみること。
まずは、いまの先延ばしが、一時的なものなのか、ずっと続いているものなのかチェックしてみるといいかもしれません。
そして、そういう気持ちを持っていることをまずは受け入れてあげること。
このときに自分を責めないように。
先送りって、何気ないようで、じつはすごく根深い問題だなぁ、とあらためて思います。
やるべきことを躊躇せず、すべてできるようになったら人生がガラリと変わりますもんね。
先送りについてはいろいろお伝えしたいことが多いので、またお話していきますね。

